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新渡戸稲造「武士道」を読んで。現代に生きる武士道の教え

みなさんこんにちは、涅槃ぶろぐのモロです。

最近、新渡戸稲造氏の「武士道」という本を読んでいます。
この本は、もともと海外の人に日本人の道徳観を説明するために書かれた本ですが、現代の日本人が読んでも学びが多い一冊です。
(そろそろ読み終わります)

もう残すところ数ページという感じになってきたので、読書感想文というか、この本から感じたことをまとめておこうと思った次第です。

新渡戸稲造「武士道」とはどんな本?

簡単に言ってしまうと、「武士道の精神から学べることは多く、武士道精神こそが日本人の在り方なのではないか」というようなことが書かれています。
(私の解釈ベースですが)

もうすこし詳しく説明すると、大きく以下のようなことが書いてあります。

「覚悟をもつことの大切さ」
目的(武士においては主人に仕える)のために、命を差し出す覚悟をもつこと。
いざというときに、「死んでも構わない」という覚悟を持つことで、迷いがなくなり、自身がやるべきを為すことができる。

「精神性を生き方に反映すること」
武士にとっては「恥」や「不名誉」なことが特に忌み嫌われた。
それはたとえば、敵前逃亡や、自身が果たすべき目的を差し置いて、自分の命を優先するような行為を指す。
口で言うのはたやすいけれど、それを実際に言動や生き方でまっとうすることが美徳とされた。

「冷静さの哲学」
切腹(せっぷく)というものがあるけれど、これは武士にとっては名誉ある死であるとされた。
現代における自死とは全く性質の異なるもので、嫌々、泣きながら「どうにもならないので自死!」という感じではなく、「けじめ」のような性質が特に重視されていたとか。
切腹の際、後ろに倒れることは恥ずべきことで、冷静に「これが自分の今すべきこと」として、真正面から受け入れることが美徳とされた。

つまるところ、自分自身の役割を明確に理解し、それを為すために命を差し出しても構わないところまで、突き詰めて生き抜く哲学とも言えるのではないかと感じたわけです。

自分自身の役割とは

現代においては、武士がいた時代のように「お家に仕える」とか「主人のために」ようなことはないですが、「自分のやるべきことを明確にし、それを全うすること。」はどの時代においても応用の効く考え方だと思っています。

もちろん、「会社の目的のために命を差し出します」なんてことは全く持って必要ないと思ってるのですが、私の場合においては「家族と自分の幸せのために命を差し出す覚悟」は持っていてもいいのかな?と思うのです。

これもある意味では「家に仕える」というように捉えられるかもしれませんが、私の役割は家族と自分自身を幸せに導くことだと思っています。
でも、実際のところ現代において「自分の役割」を自分の中で明確化できていない人は多いと思います。

お金があれば、大体のことができて、よっぽどのことが無ければ命の危険性もなく、娯楽もたくさんあって、生きることに困らないような時代です。

特に「自分の役割」みたいなものを考えなくても生きられるので、必要性を感じないという人も多いかと思いますが、「自分の役割を明確化し、そのために人生をささげる」生き方ができれば、人生の濃度は大きく変わると私は考えます。

命を差し出す覚悟

現代において、「命を差し出す覚悟」は現実味がなく、それだけ平和な時代に生きられていることの証明だと思います。

「じゃあ、覚悟いらんでしょ。」

と思うかもしれませんが、果たしてそうでしょうか。
もし万が一、家に不審者が立ち入って刃物を持っていたとしたら、妻と子どもを差し置いて逃げるような生き方は絶対したくないと思っています。

自分のやるべきことは家族を守ることであって、平常時にその覚悟について考えられているかどうかは、非常時に生きてくると思うんですよね。

もちろん死なない方が良いですし、そんな状況に遭遇しないことがベストですが、「家族のために命を差し出す覚悟」というのは、別の視点でも生きてきます。

会社の言われるまま働いて、家族と過ごす時間もとれず、家族との関係もぎくしゃくして「仕事をしてお金を稼いでくること」が、自分の役割になってしまうと、自分の命を差し出す先を間違っているとも言えますよね。

つまり、覚悟を持つということは、本質的に自分の人生における役割や目的を理解していないと、正しく発揮できないものとも言えるわけです。
奥が深いですよね。

人生とは精神性を体現するもの

上記で述べたようなことは、あくまで武士道を現代の生き方にも大きく役立つのではないか、という考え方に基づくものなので一概に正解であるとは言いません。
ただ、私は自分の人生最期の瞬間に自分の人生を恥ずかしく思うような生き方はしたくないと思うんです。

これには賛同できる人が多いのではないでしょうか。

たとえば、もっと日常的なことでいうと

・約束をまもる
・人の喜ぶことをする
・大切な人を大切にする

これだけを人生の中で体現できたとしたらそれだけで自分の人生を恥ずかしく思うことは避けられそうですよね。

でも、私利私欲のために人を裏切ったり、人の嫌がることをしてお金を稼ぎ続けたりする人生はどうでしょうか。
きっと、自分の人生の意味や役割を認識せず、覚悟を持たない人生においては、こういうことも起こり得ると思うんです。

まとめ

武士道とはある意味で、精神性であり、そして生き方の哲学だと私は思いました。

常に自分の役割や覚悟を意識した生き方は難しいかもしれませんが、それができるようになると、本当の意味で芯のある生き方ができるんじゃないかな?と思うんです。

お金がどうとか、人の評価がどうとか。
そういうことが現代において重視されがちですが、本当に大事なのは、自分の生き方として納得できるかどうかだと思うんですよね。

そういうことを考えさせてくれる本です。

新渡戸稲造氏は5000円札の人というイメージしかなかったですが、すこし知るだけで見え方も変わってきますね。
もしよかったら読んでみてください。

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