
みなさんこんにちは、涅槃ぶろぐのモロです。
今回は読書についてのお話です。
みなさんは普段、本を読みますか?
私は本が好きで、時間があれば気になる本を手に取っています。
ですがスマホが普及してから、情報収集はスマホだけで完結する人が増えました。動画もSNSも無料で情報を得られるのに、なぜあえて本を読む必要があるのか。
私自身が感じている「本を読む意味」について話していきます。
今の時代に読書をする意味

結論から言うと、読書は人生を豊かにします。
ただ「豊か」と言うだけでは抽象的すぎるので、私の視点をもう少し具体化します。読書には以下の4つの価値があります。
・費用対効果が高い
・想像力が養われる
・言語化能力が鍛えられる
・世界が広がる(外側にも内側にも)
それぞれ順に話します。
読書は費用対効果が高い

まずは多くの人が気にするコスパの話から。
本は図書館で借りれば無料で読めます。
動画やSNSも無料で情報を得られますが、情報の受け取り方の質が違うんです。
動画には発信者のスピードが設定されています。
5分の解説動画なら、こちらも5分で情報を受け取るしかない。
しかし情報の吸収速度は人それぞれで、5分で理解できる人もいれば、1つの概念を数分かけて噛み砕きたい人もいる。
動画は常に発信者主体で進行するわけです。
SNSはさらに速い。
断片的な情報が流れ続けるので、じっくり咀嚼する時間がありません。
情報を拾い集めることはできても、深く届く感覚までは得にくいんですよね。
一方、読書は自分のペースで受け取れる。
立ち止まって考えてもいいし、何度も同じページを読み返してもいい。
この「自分の内側に情報が沈んでいく時間」が、体験の濃さを生むのだと思っています。
読書は「読む → 理解する → 感じる」という流れが必ず入る。
この過程そのものが、人生を豊かにする土台になるのです。
想像力が養われる

読書には「読み解く力」が必要です。
文字を追うだけでなく、その意味を脳内でイメージに変換して受け取る。
たとえば「りんご」と書かれていたら、多くの人は赤くて丸い果実を思い浮かべます。
この脳内に像を結ぶ働きが、想像力です。
文章のリズムは人によって合う・合わないがあります。
読みやすく感じる文章は、出会ってきた言葉の積み重ねによって違うし、理解の速度も異なる。
読書経験を重ねていくと、この「読む→理解する→感じる」の回路が太くなっていきます。
想像力は自然に育ち、さらに発展させることもできる。
本を読む時間は、自分の内側に世界を作る時間でもあります。
言語化能力を鍛えられる

もうひとつ読書が鍛えるのは、言語化能力です。
これは「感覚やイメージを言葉に変換する力」のことです。
私たちは日々、人とのやりとりで言語を使います。
言語化能力が高いほど、感情や意図を正確に伝えられるようになります。
「好き」という気持ちが湧いたとしても、その感覚はそのままでは相手に届きません。
言葉に置き換えることで、初めて共有できる。
仕事ではさらに顕著です。
サービスの魅力が感覚として理解できていても、言葉に落とし込めなければ人には伝わらない。
言語は世界に光を当てる装置のようなもので、“艶やかで生命力を帯びた赤いりんご”と表現した瞬間、世界の質感は変わります。
読書は「言葉の微細な差異」を感じ取る訓練でもあります。
その積み重ねが、感覚と世界を結びなおす力になるのです。
世界が広がる、深まる

最後はシンプルな話です。
本は人間の思索の凝縮です。
例えば「なぜ人を好きになるのか」という問い。
日常を生きているだけでは、その答えに辿り着くのは難しいかもしれません。
でも、同じ問いを抱え、調べ、考え、探求した人がいて、その過程を本にまとめているんですよね。
他者の探求を一冊分引き受けられる。
これが読書の強さです。
小説も同じです。
想像力があれば、一冊の本で別の世界線を体験できる。
身体の外側に広がる世界だけでなく、内側にも世界が展開する。
その二層の世界を同時に呼吸させられるのは、読書の習慣を持つ人だけだと思っています。
世の中には膨大な本があり、その数だけ人生に「楽しむ余地」が増える。
私はそれを、とてもお得だと感じています。
まとめ
長くなりましたが、私が思う読書の意味はシンプルです。
読書は世界を広げ、人生を豊かにする。
苦手な人がいることは理解しています。
ですがその苦手さに向き合う価値は十分にあると思っています。
この記事が、誰かが本を手に取るきっかけになれば嬉しいです。
それではまた。