
私は今年で33歳になった。
今のところ、特に体に不調は無いし、ひとまずのところ元気に生きている。
でも、このままずっと元気でいられるとは思っていない。
きっとこの肉体や精神は、月日とともに目に見えて衰えていくはずだ。
月日と共に衰える

10代や20代のころに比べて、運動量はかなり減った。
運動をしなくなると、どんどん体の機能は衰えていく。
体力も落ちているし、今ですら全力疾走なんてきっとできない。
30代になってから、徹夜ができなくなった。
まあ、そんなものはしなくてもいいのだけれども、
それでもなにかができなくなっていくのは少し悲しい。
この人生をどう生きたいか

私はいま、それなりに幸せに生きている。
大切な人がいて、毎日食べ物が食べられて、寝る場所があって、
それなりに快適な毎日を過ごせている。
でも、現状に満足はしていない。
自分のやっている仕事を「これからもずっとやり続けたいか」と聞かれると、全くそうは思わない。
なんなら、この2,3年くらいで辞めたいとすら思っている。
今の仕事はそれなりに楽しいけど。
それでも、人生を通してやりたいことではない。
私は自分の「やりたいこと」や「どうありたいか」ということについてよく考える。
私はなにかを作っていたいと思っているし、できることなら、自分の作ったもので、自分や人の人生に何らかのいい影響を与えたいと思っている。
つくることで、生きていきたい。

それは文章でもいいし、写真でもいいし、音楽でもいいし。
自分が好きで作れるものなら基本的に何でもいい。
そんな自分の感覚に従って作ったものを誰かが求めてくれて、
それによって生活を成立させられるのであれば、きっと幸せだろうなと思う。
でも、今はとにかく、自分に使える時間が少ないと感じている。
仕事をして、家に帰って、子どものことや家のことをしていたら
あっという間に夜も更けてきて、眠ってしまう。
そして、また朝が来て、同じような一日の繰り返し。
この生活の中にいたところで、私の人生はきっと変化しないのだろうと思う。
自分自身に変化をもたらす

毎日同じことを繰り返して、その中にある出来事に一喜一憂して生きたところで、あるとき急に、自分の作品で生活ができるようになることなんていうのは、無いのだろう。
だからこそ、私は常に「今」とにらみ合い、変化を作らなければいけないのだ、と思う。
とはいえ、変化をつくるのは結構大変なことだ。
人は慣れたことをしたがるし、新しく何かを始めたり、自分のカタチを変えていくにはエネルギーが必要になる。
でも、そんな大変さを踏まえた上でも、自分の人生に変化を作っていくことは無駄ではないと思っている。
自分がいつか死ぬとき、自分の心の声を無視して、ただ無気力に生き続けたなら、それこそ後悔することになるのだろうと思う。
私はきっと知りたいのだと思う。
自分がこれからどうなるのか、自分のチカラで自分自身をどう変化させていけるのかを。
人生を意味づけてくれるもの

自分の今を見つめて「どうあるべきか」を問いただし、心から「これでいい」と納得できるような選択をし続けられたなら、自分の人生に「後悔」という二文字は現れないのだろうと思う。
私はとにかく、幸せに生きていたいと思うし、できることなら自分が生きた意味を実感して死んでいきたいと思う。
自分が生きた意味なんて、宇宙規模で考えたら、きっと無いに等しいのだと思う。
(私が死んでも、地球の自転は止まらない。)
「自分の生きた意味」は自分を取り巻く関係性の中に発生するものだと思う。
たとえば、家族が自分のことを慕っているとか、友達だと思っていた人が実は自分のことを嫌っていたとか。
そんな関係性の中に、自分の意味が存在するのだと思う。
そう思うと、自分を取り巻く関係性について真面目に考えないわけにはいかない。
自分の大切な人は誰なのか。
自分の周りには、いま誰がいるのか。
自分を慕ってくれている人は誰なのか。
そこにはきっと、ある意味で自分存在の答えがあるはずだと思う。
きっとこの人たちは、自分がこの世に生まれて、自分が存在したことを意味づけてくれる人たちだろうと思う。
人生でやるべきこと

だから、私は大切にしたい。
自分の周りにいてくれる人や、自分のことを想ってくれる人たちを、大切にしたい。
極端に言うと、なんとなくでも精神的な繋がりのある人たちを大切にできれば、それだけで十分だろうとも思う。
人生においてやるべきことは、ほとんどそれだけでいいのだと思う。
自分が大切にすべきものが明確になれば、その分人生の濃度が増す。
自分が大切にしたいものを、大切にするために時間を使えるというのは、とても有意義なことではないだろうか。
人生はきっと、思っているよりも短い。
そして、自分が今思っているよりも可能性に満ちたものであるはずだ。
だからこそ私は、自分の人生を信じて生きていきたいと思っている。
ふと、そんなことを思ったので、ここに残しておく。