みなさんこんにちは。
今回はみなさんに必ず訪れる「死」について書いていきたいと思います。
「人はいつか必ず死ぬ」という事実を知っていながらも、その死に向かうために何をすべきかどうかっていまいちわからないですよね。
そしてこれからやってくる「死」に対して、怖いとかネガティブな感情を抱えている人も多いと思います。
今回は人が死を前向きに受け入れられるようにするためにはどうすればいいか、みたいなお話をしていきたいと思います。
死を意識する

人は生きているとその「生」が当たり前になってしまって、「いつか死ぬ」という事実を忘れてしまうものだと思います。
例えば人生が80年あったとして、80年に一度しか起こらないイベントなので、なんとなく他人事というか「自分が死ぬ」という感覚には日常的になれないんだと思います。
私は人が死を恐れる理由はここにあると思っています。
つまりは「死を意識しない」という部分ですね。
なんとなくでも「自分と死は遠いものだ」と感じていると、それが目の前にやってきたときに恐ろしくなってしまうんだと思います。
なので私は普段からなるべく自分や周りの人の「死」について考えるようにしています。
それは例えば、私の愛する妻や息子たち、そして友だちの「死」についてです。
自分や大切な人の死を意識するようになると、普段の行動が変わっていきます。
例えば「俺は明日死ぬかもしれない」と思ったときに、きっと今日を無駄にはしないと思います。
自分の大切な人に気持ちを伝えたいと感じるし、今自分の手の中にある時間を使って何ができるかを考えるはずです。
常にこの精神性で生きるのは難しいとは思いますが、「死」を意識することで「生」の在り方が変わってくるんですね。
私が普段から実践していることで、ポジティブに死を受け入れるためのポイントがいくつかあるので紹介していきたいと思います。
ポジティブに死を受け入れるためのレッスン

私が普段の生活の中でなるべく意識するようにしているのが以下のポイントです。
・自分や大切な人の死を意識すること
・”今”という時間に意識を向けること
・感謝をすること
・死から学ぶこと
それではそれぞれについてざっと説明していきたいと思います。
自分や大切な人の死を意識すること

これは先ほども述べたことですが、私は普段から自分や大切な人が死んでしまうことをよく考えます。
私はこれまでの経験から「自分や自分の大切な人の明日は約束されていない」ということを学びました。
人はいつ死ぬかわからない。
もしかすると明日死ぬかもしれない。
そんなことを思うと、今目の前に大切な人がいるということがとても尊い出来事のように感じられます。
私はなるべく身近な人に感謝の気持ちや「好きだ」とか「愛してる」とかいうことを伝えるようにしています。
(それこそ家族には毎日のように伝えています)
死ぬための準備と言うと聞こえが悪いですが、自分の気持ちを伝えられなかったことを後悔した経験があるので、それを繰り返したくないという気持ちが強いです。
これが日常的にできるようになると「気持ちを伝えられなかった後悔」というものを人生から減らせると思っています。
”今”という時間に意識を向けること

人には過去とか現在とか未来とか、3つの時間軸があると考えられていますが、基本的には”今”しか存在しません。
過去というのは目の前から過ぎ去った"今"のことだし、未来は"今"の積み重ねによってやってくる世界なわけです。
自分が本質的に生きているのは”今”だけで、自分がコントロールできるのは”今の自分”だけです。
”今”自分になにができるのかとか、”今”自分がやるべきことはなんなのか。みたいなことに意識を向けれらるようになれば、これもまた人生から後悔という感情を減らすために役立ちます。
結局のところ「できたはずなのに、やらなかった。」という出来事が一番後悔に結びつきやすいんだと思います。
”今”に集中するための訓練として瞑想がおススメです。
もしよかったら以下の記事に私なりのコツなんかを書いているので読んでみてください。
感謝をすること

みなさんは”感謝"という言葉や感情を知っていると思いますが、これは本当に素敵なものだと思います。
感謝というのは簡単に言うと「ありがたい」と感じる心なわけですが、これは自分にも自分をとりまく環境にもいい影響を与えてくれます。
人は当たり前の物事に対して感謝の気持ちを忘れてしまう生き物だと思います。
例えば「母親が自分の食事を用意してくれることに対して感謝できているか」とか、「戦争のない国で生活できていることに感謝できているか」みたいなことですね。
今目の前にある平和な日常や、五体満足で生活ができていること。
感情があって、美しい景色を見たときに「綺麗だ」と感じられること。
日々、感謝の気持ちを持つことを習慣づけるようになると、自分の命や身の回りの小さなことにも感謝の念が湧いてくるようになります。
命が奇跡的に与えられたものであるという感覚や、身の回りにある繋がりに対しても感謝の念が湧いてくるようになると、人間関係にも影響が出てきます。
自分の手の中にある「生」をありがたいものとして受け入れられるようになったとき、「死」に対しても当然やってくるものという理解に繋がっていくのだと考えています。
死から学ぶこと

自分の死は人生で一回きりですが、「死」ということでいうと人生のうちになんどかやってきます。
それは例えば、ペットや知り合いや親などいろいろな「死」が目の前にやってくるわけです。
きっとその都度、いろんなことを感じると思います。
そこで感じたことはきっとこれからの人生で大きなヒントになると思っています。
私にとっては「大切な人に気持ちを伝えられなかった後悔」みたいなものがとても強くて、その経験以降はポジティブな気持ちをしっかり伝えるということを意識的に行っています。
それをすることで、自分の生き方が変わったように感じますし、なんとなく死に対する考え方も大きく変わりました。
自分の中で死を理解したり、死から何かを学ぶこと。
そんないろんなことが自分の死を考える上でも、きっと大きなヒントになると思います。
まとめ
「死」は一般的にネガティブなものだととらえられがちですが、「生」の意味をつくるものだと思っています。
命はいつか必ず消えていくからこそ、その人生に意味が生まれてくるわけです。
死を考えることは決して暗いことではなくて、むしろ「限りある時間」をより豊かに生きるための手段だと思います。
日常的に「今を大切にする意識」を持つことで、死への恐怖は次第に薄れていくと思うし「限りある命をどう使うか」という考え方にシフトできれば、人生そのものが変化していくと思います。
武士の思想書「葉隠(はがくれ)」の中に”武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり”という一節があります。
これは「どんな場面においても死ぬことができる覚悟を持っておく」みたいな意味があるんですが、「いつでも死ぬことが出来るように、目の前にある毎分毎秒で最善の選択をする。」という意味でも解釈することが出来ます。
自分の死を意識して、自分の目の前にある「生」でなにをするのか。
そんなことが死をポジティブに受け入れるためのヒントになると私は思います。
この記事が誰かの参考になれば幸いです。
それでは素敵な人生を。