今年も夏が終わる。
毎年夏が来るたびに
「あぁ~今年もきたかあー…」
という感覚になる。
でもその夏ももう終わりかけている。
私は夏が嫌いなんである。
なんで嫌いかというとまず暑いから。

別に何をするでもなく、ただ生活をしているだけで
ダラダラと汗が出てくるので大変不快な思いをする。
お風呂を入った後に汗をかいてしまうというのも耐え難い。
夏場はシャワーで済ますことがほとんどであるが、
「すっきりしたぁ~!」と思うのも束の間。
体を拭いて、ドライヤーで髪を乾かしている間に汗ばんでくる。
妻がよく私の風呂上りに近寄ってきて
背中に手を入れて汗ばみチェックをしてくる。
「もう汗かいてるね」
と、なんとなく嫌なことを言ってくる。
私にはこの汗ばみチェックの目的がわからない。
「人の汗をわざわざ触る」という、一般的な感覚からすると
異常な行動を率先して行うんである。
そして私の服で手を拭く。
常識からかけ離れた行為である。
私はこの汗ばみチェックをされるたびになんとも言えない気持ちになる。
私が夏を嫌いな理由がもう一つある。
「虫」である。

夏は虫が多く発生する。
虫を見ない日なんて無いんじゃないか?と思うくらいによく見かける。
私自身虫が嫌いなのに加えて、妻はそれをはるかに上回る虫嫌いである。
私が野球少年だとしたら、妻はメジャーリーガーである。
この例えはかなりわかりにくいので忘れてほしい。
妻は虫に出会うとよく大きな声で驚いて、その後私を呼ぶ。
「イヤァァァァ!!!」
「ちょっと来て!!はやく!!!」
大体こういう時に駆け付けると「へっぴり腰の妻」と「虫」がセットで視界に飛び込んでくる。
しかもその虫のサイズ感が枝豆4分の1くらいのサイズだったりする。
私はそのたびに「こんなサイズの虫にビビってたら生きていくん大変やで」と思う。
そして「こんなサイズの虫が出るたびに呼ばれてたら僕も大変やで」とも思う。
そんな夏がもうじき終わる。

冬には汗ばみチェックが恋しくなったりするんであろうか。