みなさんこんにちは。
今回は日常に展開する"あたりまえ"という感覚に焦点を当ててお話していきたいと思います。
恐らくほとんどの人は普段の日常に対して「あたりまえ」とか、「これが普通だ」みたいな感覚を持って生活をしていると思いますが、私はこの感覚について意識的に危機感を持つようにしています。
もし、毎日をただなぞるように生きている人がいたなら読んでもらいたいと思います。
目の前の"あたりまえ"

みなさんの生活の中には"あたりまえ"みたいな感覚になっているものがあると思います。
それは例えば、毎日の食事とか、言葉を話すこと、家族と過ごす時間とかそんなものです。
これらは私にとっても"あたりまえ"だと感じるものでもあります。
でも、私はなるべく意識的にこれらがある日急に無くなってしまうことを考えるようにしています。
今はあたりまえの感覚で、食事を摂ったり、歩いたり、大切な人に触れたり、大切な人の声を聴いたりしていますが、それらが急に失われる可能性というものが存在します。
自分や大切な人が事故にあったり、何かの病気で目が急に見えなくなったり…
考えたくないことではありますが、こういうことは事実として起こり得ると思います。
人は"あたりまえ"だとか"普通"だとかいう感覚に対して感謝を忘れてしまう生き物だと思いますが、私はこの性質に危機感を持つようにしています。
"あたりまえ"に甘えるということ

私は自分の父親を病気で亡くしました。
それは本当に急なことで、父親本人を含め誰も予想していなかったことだと思います。
そんな状況になって私が感じた気持ちというのが"後悔"でした。
私は父親に対して、「育ててくれてありがとう」とか「自分は今とても幸せを感じながら生きることができている」というようなことを伝えることが出来ないまま、別れの時が来てしまったんです。
でもどれだけ後悔したところで、無くなった父親に対して何かを伝えることはできなくて、後悔と同時に"過去は変えることが出来ない"ということを痛感しました。
その時に私は「父親に対してできなかったことを、自分の目の前にいる大切な人にしよう。」ということを心に決めました。
それは例えば、大切な人に「大切だ」と伝えることや、好きな人に「好きだ」と伝えるようなことです。
目の前にその人が存在している”いま”ならば、気持ちや言葉を伝えることが出来ます。
でも死んでしまったり、自分が言葉を失ってしまったらそんなこともできなくなってしまいます。
「またタイミングが来たら伝えよう」みたいなことは、目の前の状況に対してどこか怠慢になっていて"あたりまえ"という感覚に甘えていることになるんじゃないかな、ということを感じたんです。
人生に後悔をしないために

人は大体において後悔をしながら生きていくものだと思います。
「あの時こうしていれば」「もっとこうだったら」とかそんなことを感じながら毎日を過ごしていくものだと思います。
そんな後悔を全く無くすことは難しいかもしれません。
でも、間違いなく後悔を減らすことができる方法があると思っています。
それは目の前の状況や"いま"に対して、真剣に向き合うことです。
自分の大切な人は誰なのか。
自分がやるべきことはなんなのか。
伝えたい気持ちは伝えたか。
自分や大切な人が生きているということに感謝できたか。
人生というものは結局、記憶の寄せ集めでしかありません。
たとえば80年生きたとして、80年の中で何をして何を感じたかが自分の人生になるわけです。
今目の前の世界に対して適当に生きたなら、きっと人生そのものが適当になっていくものだと思います。
誰かに必要とされたり、誰かを愛したりしたその経験や記憶が人生に色を付けていくんだと思います。
"あたりまえ"の中に生きないこと。
目の前にある人や時間は、いつか消えてなくなるということ。
これを理解して意識できた時、きっとこれからの人生でやるべきことが見えてくるはずです。
まとめ
私自身、目の前の状況に甘えてしまうことはよくあります。
「これくらいでいいや」とか「あとでいいや」とか思うこともありますが、そこから発生した結果になにかを感じるのは自分自身なんですよね。
もちろんそれがいい結果なら問題はないんですが、良くない結果になったときに、自分の中でいろいろと考えてしまうわけです。
結局のところ、後悔をしているだけの時間って気分的には気持ちの良いものでは無くて、それならば公開を無くすために"いま"と”これから”を変えていくべきなんですよね。
そうすることで過去に意味が生まれて、未来から後悔を減らしていけるんだと思っています。
少しでもいろんな人の人生から後悔という感情を減らせたなら幸いです。
それでは素敵な人生を。