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【レビュー】子育ての中に哲学?「父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書」という本の感想。

みなさんこんにちは。

今回は私が最近読んだ本の紹介をしたいと思います。
タイトルにもあるように最近こんな本を読んでいました。

父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書 [ スコット・ハーショヴィッツ ]
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年末妻の実家に帰省する際、なんかおもしろそうな本ないかな〜?と本屋で見つけたのがこの本との出会いです。
なぜこの本を手にとろうと思ったか、みたいなところから読後の感想までをサラッとお話したいと思います。

2〜3歳の子育て真っ最中のパパやママ。
あるいは子育てをしている人にはおすすめできる本です。

なぜこの本を?

topless man reading book while seating at beach
Photo by Martin Péchy on Pexels.com

単純にタイトルに惹かれたというのが理由なんですけど、私がこれから行おうとしている育児の参考になりそうだな〜と思ったことが大きいかもしれません。
現在息子くんたちは3歳でなぜなぜ期にはいっています。

https://nehan.blog/%e5%ad%90%e3%81%a9%e3%82%82%e3%81%ae%e3%80%8c%e3%81%aa%e3%81%9c%ef%bc%9f%e3%80%8d%e3%81%ab%e3%81%a9%e3%81%86%e5%bf%9c%e3%81%88%e3%82%8b%ef%bc%9f%e3%81%aa%e3%81%9c%e3%81%aa%e3%81%9c%e6%9c%9f%e3%81%ae

哲学というのは「なぜ」を追求していく学問だと思っているのですが、私が普段から行なっている精神探究と共通する部分が多いです。
人はなぜ生きているの?とか神様っているの?みたいなことを追求していくんですが、哲学はそれをいろんな人との共通のテーブルに乗せるイメージです。

感覚的には「人が生きている理由はこうだと思うけど、みんなはどう思う?」みたいな感じですね。
私が行なっている精神探究はあくまで私個人の内面に展開している精神を追求していきます。

つまりは私の人生観であって、周りの人に当てはまるかどうかはわかりません。
「参考になりそうなら取り入れてみて〜」というのが前提の姿勢ですね。

まあ、そんなこんなで哲学者の子育てに興味があったという感じです。
私もある意味では1人の哲学者(?)なので、他人の哲学ベースの子育てを見てみたいと思ったことが理由ですね。

ザックリとした本の内容

pages on an opened book
Photo by Pixabay on Pexels.com

生きていると誰もが一度は疑問に感じたことがあるような壮大なテーマを、子育ての中で考えていくような内容です。
みなさんも今までに「神様っているの?」みたいなことを考えたことがあると思います。
著者も子育ての中でそんな疑問を子どもから投げられるわけですが、ちゃんとした哲学者がその疑問に向き合い、子どもと一緒にそのテーマについて考えていくという感じです。

ザッと本の中で取り扱われているテーマを紹介します。

■INTRODUCTION 考える技術
■Chapter 1 権利──「わがまま」を言う権利はないのか?
■Chapter 2 復讐──「やられたらやり返す」は平等か?
■Chapter 3 罰──「おしおき」は哲学的に正当か?
■Chapter 4 権威──親は子どもに命令できるか?
■Chapter 5 言葉──言ってはいけない言葉は言ってはいけないか?
■Chapter 6 男女──性、ジェンダー、スポーツを考える
■Chapter 7 差別──ほかの人がやったのに、責任を取らなきゃいけない?
■Chapter 8 知識──この世界は本当に現実か?
■Chapter 9 真実──ついていいウソと悪いウソはあるか?
■Chapter 10 心──赤ちゃんであるとはどういうことか?
■Chapter 11 無限──宇宙が無限なら人間の価値は?
■Chapter 12 神──「神さま」はいるの? いないの?
■最後に 哲学者の育て方

どうですか?そそるでしょう?

本の中では古典哲学から現代哲学にも触れていきます。
たとえば「アリストテレスはこう考えている」とかそんな感じです。

様々な思考実験の紹介もあったりして面白いと思います。
ただ扱っている内容は哲学なので本のボリュームもでかいです。ざっと600ページですね。

持ち歩くには結構ハードです。
私は通勤がリュックなのでその中に入れて、通勤電車とかで読み進めました。

結構考えさせられる場面も多くて、結構読むのに時間がかかりますけどパラパラめくって読むよりは一つ一つのテーマに対して自分の中で答えを出しながら読み進めていくのがいいと思います。

読後の感想

red white and blue paint
Photo by Dids . on Pexels.com

率直に面白かったです。
哲学といってもそこまで奥に入り込んでいくようなものではなくて、入り口の部分をサラーっと説明しながら見ていくような、哲学ツアーですね。

自分はこの質問をされたらどう答えるだろう…?
みたいなことを考えるきっかけになりましたし、自分自身でもいろんな気付きがあったので読んでよかったです。

個人的には中身よりも、最後の謝辞が一番良かったです。
私としては共感できる部分が多くて、やっぱり家族っていいなあ。と思いました。

いま哲学をやる意味

a boy sits alone on a bench
Photo by Kelemen Boldizsár on Pexels.com

哲学には自分を答えに導いていく力が必要です。
つまりは考える力ですね。

以前頭の使い方の記事の中でも書きましたけど、現代はスマホが便利すぎて疑問が生じた時にGoogle先生に頼りがちになっていると思います。

https://nehan.blog/%e9%a0%ad%e3%81%ae%e5%9b%9e%e8%bb%a2%e3%82%92%e6%97%a9%e3%81%8f%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ab%e3%81%af%e3%81%a9%e3%81%86%e3%81%99%e3%82%8c%e3%81%b0%e3%81%84%e3%81%84%ef%bc%9f%e8%84%b3%e3%81%ae%e5%87%a6

Google先生はかなり優秀ですが、多種多様の人生の答えに対応できるほど優秀ではありません。
人生には悩みがつきもので、自分の人生に疑問が生じた時に立ち止まって自分の頭で答えを導く必要がでてきます。

もちろんGoogle先生に頼ることはできます。
周りの友達や家族に頼ることもできると思います。
でも最終的にそれが答えかどうかは自分で判断しないといけないんですね。

「今の彼と別れた方がいいよ」と友達に言われたとしても、最終的に別れるかどうかをきめるのは自分自身です。
たとえ友達のアドバイスに従って人生を決定したとしても、友達はその責任をとってくれることはないでしょうし、その責任を友達に追求するのは間違っていると私は思います。

あらゆる場面において、自力で生きていけるようにするためには考える力が必要になってくるわけですね。

考える人を育てる

boy sitting with brown bear plush toy on selective focus photo
Photo by Pixabay on Pexels.com

私は自分の息子くんたちにどんな人になってほしいんだろう…?ということをよく考えます。
結果としては「自分で自分の人生をつくりあげていける、優しい人になってほしい」というのが今の所の答えです。
それを実現させるためには土台部分に考える力が必要になってきます。

「自分は何がしたいんだろう?」

「この目標を達成するためには今なにをすればいいんだろう?」

「この人は今どんな助けを必要としているんだろう?」

とかですね。

もちろん考えるだけではダメで、行動力も必要になるし、コミュニケーション能力も必要になります。
しかし土台部分に考える力があれば自分に必要なものも自分がなにをすべきかも導き出せるはずです。
子どもにそれを教えるためにはまず私自身にその力が必要で、日々の生活の中で体現していかないとなあ。とか思うわけですね。

…話が逸れました。

とりあえずおすすめの本です。
また機会があれば手に取ってみてください。

父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書 [ スコット・ハーショヴィッツ ]
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それではまた。

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